JWTC勉強会

2018年10月13日(土) 参加者10名(JWTC6名、ビジター4名)

理学療法士 中島鈴美氏を迎えて

「高齢者や障がいをお持ちの方々への対応」をまなぶ

講師:中島 鈴美なかしま すずみ) 氏

10月13日(土)、東京都障害者福祉会館にて、中島 鈴美(なかしま すずみ)様(理学療法士)をお迎えし、「高齢者や障がいをお持ちの方々への対応」をテーマに勉強会が開催されました。

当日は、車いすへの移乗や立ち上がりのポイントも体験致しました。

 

立ち上がり介助
力ではなくコツで対象者を立ち上がらせる

 障がい者の身体の特徴を知る

一言で障害と言っても、疾患により身体的な特徴が違う事を学びました。

◆整形外科疾患
障害者の身体の特徴をつかむ事が大切。体力がどのくらいあるか、
筋力の低下や痛みに個人差がありますので、全身の筋力を見てサポートする必要があるそうです。普段どのくらいどこへ行っているか、何気ない会話の中でも体力を知る事ができます。

◆脳卒中、難病等中枢性疾患
脳卒中の特徴は手足を動かす事がスムーズにできない、思うような動きができない症状です。手足がこわばったり固くなりますが、筋緊張の変化によってだらんとしてしまう事も。他動的に動かした時に、歯車が動くような抵抗感を感じるそうです。
感覚障害は手足のしびれがあるかどうかを確認します。
何でもないように見えてしまう事がつらいので、寄り添う姿勢が大切。
高次脳機能障害は、失語、半側空間無視、記憶障害など。
初めて知った半側空間無視とは、空間の半分が見えていない事に気づかず、見えていると思ってしまう症状との事。
例えば部屋に2列で10人座っていても、右側1列5人が見えないなど、
障害を知らなければ「何を言っているのかな?」と思ってしまう症状なので、感覚障害同様に周囲の理解を得る事が大変な症状と思いました。

◆心理面
当事者は、人に迷惑をかけていると自分を責めてしまう、自信が持てずに気持ちが落ち込むので心の寄り添いも重要です。

 

 介助にあたって

介助は最小限に、特別扱いのないサポートが大切です。
介助者は心にゆとりを持って、お互いに楽しめるように、当事者のペースに合わせて待つ姿勢が、心理面の配慮にもつながります。

 最後に

実践で車いすに乗り、小さな段差も身体に振動が響く事を体感し、短い時間でしたが介助する際の心配りを学んで終了しました。

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