夏の特別勉強会

2018年8月22日(水) 参加者25名(JWTC15名、ビジター10名)

女性医療ジャーナリスト 増田美加氏を迎えて

女性に多いがんを予防し、早期発見するために

~いつまでもごきげんで生きるためのウエル・エイジングケア

講師:増田 美加(ますだ みか) 氏

8月22日(水)猛暑の中、「イ・プリミ・ギンザ」(松屋銀座8階)にて、女性医療ジャーナリストの増田美加氏をお迎えし、「女性の多いがんを予防し、早期発見するために」をテーマに特別勉強会が開催されました。

当日はJWTC会長挨拶に始まり、松屋銀座取締役上席執行役員川合晶子氏が開催予定の展覧会のお話と、お買い物相談のご案内の挨拶のあとお肉、お野菜がバランスよく配膳された美味しいお料理を頂きながら、なごやかに勉強会が進んでいきました。

20180822_01

gyoto 早期発見が大事

「女性医療ジャーナリストとして30年、女性のさまざまな医療や健康について一般の視点を忘れずに書いてきました」と、講師の増田美加氏。2006年にご自身が乳がんになったことで、乳がんは思い入れがあるとも。

40歳から受けていた乳がん検診で発見。仕事がら定期的に診断は受けていて、前回の検診では“異常なし”で、自覚症状も“しこり”も全くなかったそうです。

gyoto 今、乳がんはきれいに手術してくれます

触ってもわからない乳がんは0期でがんの範囲はわずか5ミリの超早期の発見だったそう。手術はどこをどう切るのか、乳房をどう残すのか先生と話したそうです。 「自分の身に起こった場合、どこをどう切るのか納得できるまでお医者さんにしっかり聞くことが大事です」と増田氏。手術の翌々日に退院(0期は3泊4日の入院)。一週間後にはいつものようにジョギングを再開。早期発見であれば、手術するだけで抗がん剤なども要らないことを強調されていました。

gyoto 乳がんは日本女性が最もかかりやすい“がん”

乳がんが第1位、子宮がんが5位(2013年度)。欧米では年齢が高くなるほど罹る人が増えるのに、日本は働き盛りの40代~50代に多く、ピークは45~60歳。これが日本女性の特徴。1年間に7万6千人の日本女性が乳がんにかかり、約1万4千人の女性が乳がんで亡くなっていて、しかも毎年亡くなる人が増えているのは先進国で日本だけ。子宮頸がんは20代~40代の妊娠・出産可能な世代がピークで、しかも増加傾向にあるという。

gyoto では、私たちは何をすればいいのか 

エビデンスのあるがん検診は5つ。乳がん、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮頸がんの“がん検診”を受けることが大切で、早期発見につながる。血縁者に乳がんの方がいる場合は、検診ではなく、病院へ行って“受診する”ことが大切。また、がんだけでなく心疾患、脳血管疾患は生活習慣病で、生活習慣を整えることが病気予防とウエル・エイジングにつながり、がんリスクが下がる。

gyoto 増田氏のウエル・エイジングケアの4か条

第1条:バランスのとれた食事が大事(単品だけを食べるのではなく、いろいろなものを食べる)、第2条:酸化と糖化をどう防ぐか(糖質は老化と肥満の元)、第3条:油とどうつきあうか(油選びは健康と美容の基本のキ)、ω3(亜麻仁油、アボガド油、シソ油、えごま油)を摂る、第4条:血管、骨、筋肉がポイント(適度な運動と血巡りアップが大事)。4か条を生活に取り入れることで生活習慣病や、がんリスクなどの予防にもつながるとのこと。

最後に漢方についても触れられました。 短い時間でしたが、分かりやすい資料を基に、がんサバイバーだからこその説得力ある言葉で早期発見の重要性と、がん予防に必要な正しい知識を伺いました。これからは生活習慣を整え、日常生活での病気のリスクを減らしたいと思いました。

20180822_2 20180822_3 20180822_4

勉強会・親睦会のレポート一覧に戻る