「キャリア自律!個の豊かな人生と企業・組織の成長の両立!」
~年間200社の企業人事へのヒアリングから~
開催日時:2024年11月28日(木)
勉強会:19:00~20:00(入室開始:18:30 オンライン18:45)
勉強会開催場所:JATA会議室(オフライン)
講師:
株式会社エイチ・アイ・エス
HR Lab.所長兼主席研究員 藤野 匡生氏
■勉強会プログラム
司会進行:JWTC桑江 / ご挨拶:JWTC 工藤会長
=講義内容=
■Hcross(人事向け会員サイト)の紹介
HISでは新規事業として、人に関連するビジネスを立ち上げている
事業内容:人事向け会員サイトの運営・調査・活動研究
ミッション:働く人に輝きを。きっかけを創り人と組織の成長を実現
ビジョン:人事実務のオープンイノベーションプラットフォーム
組織の中で起きていることを正確に詳細に最新の状態で届ける
情報の提供を通じ、人事領域でのオープンイノベーションを起こす
■日本の人事の現状
・少子高齢化による労働人口減少
・依然として低い労働生産性
・人事が一番遅れている。人事で必要なことは、
従業員を成長させる。
外の事例をいて良い方向につなげていく
他社事例を考えていく
・日本経済のボトルネックは人
人口減少の中で定年延長、労働力をどう見出していくかもカギ
日本の労働生産性は先進国38カ国のうち27番目
終身雇用が労働生産性を下げている。日本はDXも遅れていた
・人手不足の解決策について
キャリア開発と自立
人的資本経営を取り入れること
→人材を資本として捉え、その価値を最大限に引き出すことで企業価値
向上につなげる。
人に投資をしていくことにより、人の価値を最大化していく。
人材育成:エンゲージメント
ロイヤリティー:キャリア採用
人材育成とロイヤリティーに対して企業として対策を打っているか?
流動性:戻ってくる人を歓迎することも必要(アルムナイ制度)
■キャリア自律・キャリア形成とは
・企業の成長=人の成長 winwinになること
人の成長自体が企業の目標になりつつある企業の将来ビジョンと人の将来
ビジョンをどこまでシンクロできるか。
・個人の成長プランの作成
個人が自身の価値を高めていくことを個人と企業が一緒に実行
個人の中期計画と長期計画を立てることも必要
①描く:自分のキャリアを描く(なりたいものを作る)
→会社側の対応
企業はサポートしていることを見えるかする
社員が働きたいと思うようにする
計画を立て計画どおりに進んだら報酬を上げていく
②スキルアップ:描いたキャリアの実現に向かって企業のサポートを
得て自分を磨きスキルアップする
→会社側の対応
ギャップがあるものを埋めていく(会社はお金をかける)
研修制度を作る
副業の解禁→キャリアを積ませることができる
上司・人事が考え異動させる
アルムナイ制度の導入
リスキリングを通じたキャリアアップ
③発揮:企業のビジョン実現に向けて主体的に最大限個人の力を発揮
会社は発揮できる環境を用意する
社員が主体となり、自分でやりたいことを選んでいく方法を取っている会社もある。
例えば、三井住友銀行は部署の呼び込みプレゼンを行っており、富士通は社員の希望で人事を決めていく基本的にはやりたいことをやってもらい、キャリアを成長させていく。
人を取る人を育てるのに大企業は奔走している
■キャリアを描くときに必要なもの
人それぞれは価値観がある
キャリアの目標を描き定期的に棚卸をしていく
今の自分をはっきりさせ、チェックポイントでチェックしていく
自分で自分の人生を決めていく←会社はそれをシンクロさせる
■個人として目指すもの
一度しかない人生をどう生きるか?
働く=生活のため+自分として大切にしていることの実現
家族の幸せ、ワークライフバランス→ワークインライフになっている
やりがいのある仕事・好きな仕事・楽しい仕事、恵まれた経済生活、
選択しのある職業人人生、社会的意義のある仕事
■旅行・観光業の持続的成長に向けて
・旅行・観光業が日本経済をけん引するリーディングインダストリーになる。
・就業者数の増加、労働生産性の向上が見込まれる
・旅行業の魅力について
体験価値が重要である
観光だけでなく、経験を担うことができれば旅行業は広がっていく。
人材の流出は当たり前なのでマイナスに捕らえない。会社も磨き続けなければならない。
会社を発展させるカギは人だということを再度認識させられました。
豊かな人材づくり、人を成長させることが企業の更なる発展につながるということ
それには会社も人への投資が必要ということ、また個人でも自分の仕事、人生を描き、更なるスキルアップへの努力をし、自分自身の価値を高めていくことで、充実した人生が送れるとなどたいへん勉強になりました。(457)
勉強会終了後は講師の方を交えての懇親会でした。皆様、会社の垣根を超えての意見交換の場です。
また講師の藤野様も積極的に皆様とお話してくださり、講義の内容により深みを加えたお話を聞くことができました。
聞き足りないお話や、会員・外部の方の会社事情などレポートには書ききれない話で盛り上がり、勉強会だけでなく懇親会もJWTCの活動にとっても必要な会だと感じました。(471)